一流とは!

天狗芸術論、地道に読んでいます。
本自体は薄く、さらに原文は読まずに訳文だけ読んでいるので
さっと読み終えることができそうなものなんですが、
うっかりするとすぐ白目をむいてしまいます(笑)
なので、頭が冴えている時でないと読めないのです。

天狗たちが武術の心得をかわるがわるに語ってくれているのに、
武術には知識のないわたし、すぐ白目です。
それを何度か繰り返しながら何とかページを進めていましたが、
大天狗が語る段あたりから眠気に襲われなくなりました。
内容が剣術だけの話ではなく、人が生きる道にもつながる話に
なったように思います。
さすが大天狗さま!話がうまい!

そういえば、昔こんなことがありました。
知り合いが落語に連れて行ってくれたのですが、客席は薄暗く、
仕事上がりで疲れていたわたしは、あっという間に眠気に襲われました。
でも、隣には誘ってくれた上にチケット代も出してくれた知り合いが。
それこそ白目をむきながら、必死に眠気と闘っていました。

ところが壇上の人が入れ替わって違う人が話し始めたとたん、
急に話が面白く感じて目が冴えてきたのです。
それからは、壇上に吸い込まれるように話に入り込んで、
落語を堪能することができました。
その時、いとも簡単にわたしを眠りの世界から現実に呼び戻したのは、
春風亭小朝さんでした。

一流と呼ばれる人は、シロウトから見てもやっぱり何かが違うんだなーと
感じた不思議な体験でした。

あ、天狗芸術論とは全然関係ない着地点で終わっちゃいました。
ま、いっか(笑)

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