現世と異界をゆるやかにつなぐ、和のポータル。
山と海のはざま。
日常と非日常の境界に、ひっそりとひらかれた
小さな世界――「境界の里」。
ここは、知識を集めるための場所ではありません。
どこか懐かしい感覚を、そっと思い出すための入口です。
風の匂い、土のぬくもり、
静かな呼吸と、澄んだ気配。
そんなものに触れたとき、
あなたは気づくかもしれません。
入口は、形ではなく“兆し”として現れることを。
風がふっと逆向きに流れたとき。
夢の中で風の音を聞いたとき。
木々の間に、すずめ天狗がそっと止まったとき。
山の鳥居に、すずめ天狗がそっと立ったとき。
そのどれもが、境界の里へと続く入口になります。
里の中心には、小さなお堂――「てんぐ堂」がたたずんでいます。
囲炉裏の火が静かに揺れ、風鈴が淡く響き、
乱れた気配がそっと澄んでいく場所。

すずめ天狗たちは、ときに気まぐれに、
境界をそっとつなぐことがあります。
彼らが山の木々の間に止まったとき。
鳥居にそっと立ったとき。
夢の中であなたとつながったとき。

その瞬間、境界の入口がひらき、
あなたを里へと導くでしょう。
この里で語られるのは、物語と気配の記録。
里の外の世界での「歩み」や「品々」は、境界の向こう側にそっと置かれています。
山と、里のはざま。
現実と、物語の境界。
その境にひらかれた小さな世界へ――
ようこそ、境界の里へ。