「ずいき」の忍者風

そうして始まったサバイバル忍者食の作成。
本編の前に、「ずいき」の忍者風 ~序章~の記事もどうぞ!

まず、ずいきの見た目はこんな感じ。

屈葬されたミイラのようです。
伸ばすと足の長い宇宙人です。
茎を乾燥させたものだというのがよくわかります。

これを水洗いして、味噌汁で煮込みます。
本来の味噌汁とは作り方が違いますが、
ずいきの中まで味を染み込ませたいのでこのやり方にしてみました。

どこまで煮込めばいいのかわからず、弱火でぐつぐつすること15分。

汁からあげたのがこれ。汁気を吸って膨らんでいますね。
屈葬のミイラがコブラに変身しました。
これを今度は干していきます。

数日後、ついに出来上がったのがこちら。
作る前のものと比べると、つるんとまっすくだったのが
茶色く色づいて縮みあがった感じですね。
もはや食べ物には見えません笑

かつての忍者たちも、これと同じようなものを作ってお腹に巻き
旅に出ていたのかと想像すると、不思議な感じがします。
寒い時にはお湯で戻してインスタント味噌汁のように、
急を要する時はそのまま齧ったりしたのでしょうか。

などと感慨にふけっていたら、実は一本のまま作るのではなく、
煮る前に縄のように編んでいたそうです笑
まいっか!

オットが腹に巻く前にちょっと一口…と思って
一番先の細い部分をほんの少しハサミで切って恐る恐る口へ。
濃ーーーーい味噌汁味の茎というか、実物のまんまの印象でした。

完成をオットに告げると、オットはそれをキャンプに持って行くと
大事にジッパー付き袋に入れ…
キャンプ中はその存在をすっかり忘れていたようで。
次にそれを目にした時には、青いカビがびっしり生えていました。

これが「ずいきの忍者風」の顛末です笑

これは夏前の出来事なので、もっと乾燥している季節に作っていたら
もしかしたらもっと長持ちするものができていたかもしれませんね。
これからは空気も乾燥してくるので、
乾物を作るのには適した季節ではないかと思いました。

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