生存術(サバイバル術)

サバイバル術とは

サバイバルとは生命の危機から生き残ることで、サバイバル術は生き残る為の技術や知恵になります。地震や台風などの災害や、旅行や登山などのレジャーで遭難するなど生命にかかわる過酷な状況となる可能性があります。緊急事態に備えておくと安心です。

サバイバル術の習得

初動の心理状態と判断、安全確保、数日の応急対応や応急生活などに想定し、技術と知識を習得していくと良いでしょう。

突発的な事象が生じた場合、「凍りつき症候群」の可能性が高くなります。回避法と健康維持もかねメンタルの強化や集中法、リラックス法を日ごろからおこなうと良いでしょう。また、避難時に必要な走る、跳ぶ、登るなどの移動法、ロープをなど道具を使った移動法も身に付けておくと良いでしょう。怪我などに対しては消防署で学べる救命法の心肺蘇生やAED使用法、異物除去、止血法なども身に付けておくと良いでしょう。

突発事象が回避できた場合、生命維持の生活になります。キャンプや登山などアウトドア技術が生かされるため、趣味もかねてキャンプなどおこなうと良いでしょう。また、自宅で電気や水道などを使わずに1日過ごす家キャンプなど定期的に行うと良いでしょう。

サバイバルグッズ

サバイバルグッズは、登山などの遭難や、災害で役に立つ道具です。 場所や季節など状況によって異なります。常時携帯、旅行や緊急時の持ち出し用、自宅や車に保管、備蓄など用途に合わせて準備しておくと良いでしょう。フラッシュライト、笛、手ぬぐいは護身グッズと共通のため、常時携帯としてお勧めします。

自分の生命だけでなく、家族などの安全確保や救助なども考慮しておくと良いでしょう。そこで救助作業の「三種の神器」と云われるジャッキ、バール、ノコギリを準備しておくと良いでしょう。

サバイバル知識

生存するためには、優先すべき行動の「3の法則」と緊急時の判断に役立つ思考方法の「OODAループ」を覚えておくと良いでしょう。また、心理状況により「凍りつき症候群」などが発生する事も知っておくと良いでしょう。

★3の法則

災害等の緊急時で優先する行動に「3の法則」があります。3分、3時間、3日間、3週間で確保する必要があるものです。人命救助において災害発生から3日までの期間を「72時間の壁」とよび、72時間を過ぎると著しく生存率が低下します。「3の法則」から防災対策、防災グッズ、備蓄を考えると良いでしょう。

・3分(空気確保)
人は呼吸できなければ3分しか生きられない法則。空気の確保が第一優先になります。

3時間(体温確保)
人は適切な体温を維持できなければ3時間しか生きられない法則。低体温や高体温にならない体温確保が第二優先になります。

3日間(水分確保)
人は3日間水なしでは生きられないという法則。水の確保が第三優先になります。

・3週間(食量確保)
人は3週間食事をしないと生きられないという法則。これが第四優先になります。

★緊急時の思考法(OODAループ)

突発的な事象の発生時に判断を間違えると状況が悪化していきます。そこで必要になるのが思考法です。ここではOODAループ(ウーダループ)を紹介します。OODAループは勝敗に関わる意思決定と実行のための思考法です。仕事、私生活、スポーツなどあらゆる状況で役立つ考え方で、突然の環境変化にも柔軟に対応できます。

災害では「STOP」が大切とされており、「Stop」は停止、「Think」は思考、「Observe」は観察、「Play」は計画に基づき行動となります。まずは立ち止まって、周囲の状況を見て、どうすれば生き延びられるかを冷静に考え、計画をたてましょう。パニック状態になると正常な判断と行動ができなくなります。OODAループは「STOP」も含まれた思考法として身に付けておくと良いでしょう。

観察(Observe)
まず第一に行う事のが「観察です」。観察は、意識して周りや相手の心などを捉える事です。無関心や注意散漫では目の前にあるものや現象を知覚しにくくなります。意識して観ると見えてくるもの変わってきます。観察するためには、心を落ち着ける必要があります。まず静止し、深呼吸をしてから観察に入ります。

把握(Orient)
「把握」は、観察して、気づいたことを理解して納得する事です。把握するためには経験や価値観をもとに理解して納得します。

決定(Decide)
「決定」は、対処方法を判断することです。OODAは「決定」の速さが重要で、可能な限り直感のもとに判断するのが基本です。蓄積されている知識から事象に対し直感で決め、瞬時に判断できない場合は時間が許す範囲で仮説と検証をしていきます。

行動(Action)
「行動」は、観察、把握、決定のプロセスで導いたものを実行します。

★凍りつき症候群

「凍りつき症候群」は災害など突発的な事象が発生した場合に、固まって動けなくなるや、唖然として何をしてよいか分からない状態になる事です。災害などの非日常状態で、8割の人が陥るとも言われる現象です。予防策や対処法は現時点ではないとされています。

原因は恐怖などで感情をコントロールができなくなる事や、優先すべき行動が混乱して分からなくなるなど、正常な思考が出来なくなる為です。想定訓練や、物事に動じない胆力を鍛えておくと良いでしょう。また、行動は生命の危機に関わる事から優先に判断し、実行していく事が重要です。自分が判断や行動が出来る場合、周りにパニックに者がいないか確認し、声をかける、指示を出すなどすると良いでしょう。

まとめ

サバイバル術は危機から生き残る技術と知識です。的確な判断により安全の確保が優先となります。普段から情報収集、心構え、体力作りなどが大切で、服装、持ち物、行動を意識して生活しましょう。また、災害は犯罪なども増加します。身を守る護身も広い意味でサバイバル術となります。

サバイバルは文明の利器があれば使用し、なければ代用や工夫し、緊急状態を乗り切る事が重要です。サバイバル術に似たもので「ブッシュクラフト」があります。ブッシュクラフトは自然の中で生活する知恵になります。学んでおくとサバイバル時に有効です。

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