形心館について
形心館は武の修練により、身体と心を鍛え、健康を維持し、日常で活かせる技術と能力を培っていく事を目的にしています。
そのために三本柱として修練法(エクササイズ)、健康法(フィットネス)、活用法(ライフスタイル)のアプローチ方法を体系化し、「形心流平法」となずけています。心身の鍛錬を通じて人格を磨き、識見を高め、自分の生き方を探求しましょう。
修練法(エクササイズ)
日本の古流柔術と中国武術をベースに身体の操作エッセンスを抽出しエクササイズとして学んでいきます。姿勢や所作など無理なく身につけ、精神面も磨いていきます。身体を効率よく自由に動かせると日常生活、スポーツなど様々な場面で効果が得られるようになります。
深く学びたい方は、武術や護身術を学ぶ事ができます。形心館は習得カリキュラムを「形心流平法」として体系化しています。動作の「形」を学び、自分の「心」を知る事で、心身共に充実した状態を目指します。そして心を水面のように「平」な澄んだ状態にする事で、争わず、ゆとりと充実感のある生き方を実現していきます。
健康法(フィットネス)
気功、マインドフルネス、ピラティスをベースに身体の柔軟性や筋肉に軽い負荷をかけた運動により体幹、軸、バランスなどを磨きながら健康な身体を作ります。新陳代謝が活性化するなどの効果も得られます。また、呼吸法や瞑想内観法(瞑想)により潜在能力を引き出しやすくし、ストレス軽減、感情コントロールなどを学んでいきます。
形心館はフィットネスのカリキュラムを「心身調整法」として健康法の体系化をしています。心と身体は両輪でどちらかが欠けても健康でいられません。心身調整法は心身バランスを調整して生きる意欲を増進していきます。また、健康は肉体的、精神的、社会的に満たされた状態です。社会的な面は活用法で学んでいきます。
活用法(ライフスタイル)
修練法(エクササイズ)や健康法(フィットネス)で学んだ事を日常の生活に活かしていきます。普段の教室では雑談の会話時間などもとり、希望者は合宿、キャンプ、登山などのイベントも行っていきます。それにより社会性や協調性、コミュニケーション能力を向上を目的にしています。また、アウトドア活動は計画性やリスク回避などが習得でき、災害時のサバイバル訓練にも繋がります。学んだ事の応用や活用法など、座学の講座を不定期に開催し理論的にも学んでいきます。
エクササイズやフィットネスを続ける事で日常生活、ビジネス、防災・防犯など共通で使用出来る法則に気づきます。その法則を活用して理想のライフスタイルを目指しましょう。
学び方
修練法(エクササイズ)と健康法(フィットネス)はダイエット、健康促進、筋力アップ、心肺機能の向上、肩こり解消などのフィジカル面とストレスの解消、気分転換、リラックス効果などのメンタル面の双方からアプローチしていきます。修練法(エクササイズ)または健康法(フィットネス)のどちらかを学んでも効果が得られます。初心者、女性、年配の方、歓迎です。
形心流平法
形心流平法は、「心の形を平にする方法」で、武術の修練により、心身を鍛錬し、人格を磨き、識見を高め、平和と繁栄に貢献する人間形成を身に着ける事を目的にしています。
形と心
形心流平法の「形」と「心」はいくつかの意味合いがあります。
一つは身体の姿勢が「形」で、精神的な内面が「心」です。身体と心を一致させる「心身一如」の意味を含んでいます。また、内面を観察して心の形(かたち)を知る抽象表現として使っています。自分自身を知る事で感情コントロールや客観力、洞察力を向上させ、集中力を身に付けて活かしていく方法となります。
平法
兵法は戦闘方法を意味し、武術を兵法と呼ぶこともあります。武術流派では名称を○○流兵法としたり、○○流柔術など様々です。形心流が平法を使用しているのは、武術の修練によって平和な方法を身に着ける意味合いからです。
心の水鏡
形心流は心を水鏡のようにする方法です。心は外部からの影響により様々な反応や変化をします。反応は感情となり、変化は価値観を変える事になります。心を水に例えると、影響を受け波紋ができたり、色が付いたりする現象となります。心を静めて様々な欲を無くし、心を磨く事で澄んだ水にしていきます。さらに水面を平にする事で、心は水鏡となります。鏡は全てを映しだすため、宇宙の根源であり、相手を受け入れ融合する平和の象徴でもあります。
形心流平法の思想
形心流平法は異質なものを共生、共栄させて釣り合いのとれる状態で、争いの生まれない「調和」を求めます。さらに、調和のとれた「二つ」の状態から、融合し争う相手もいない「一つ」の状態を探求します。この「一つ」の状態が「融和」です。調和は相手を気づかい、敬う心から生まれます。融和は幽玄の探究により得られる無我の心です。形心流平法は調和を心掛け、融和を知る事で真の和である「大和」を体現し、伝えようとしています。