健康法(フィットネス)

フィットネスは健康法として心と身体の調整を目的として生活に活かす体系で、呼吸法(ブレス法)、整体法(フィジカル法)、調心法(メンタル法)の三本柱で心と身体の両面にアプローチをしていきます。はじめは呼吸法(ブレス法)、整体法(フィジカル法)、調心法(メンタル法)を別々に学びますが、徐々に区別なく融合して三つを一緒に行うようになります。そうする事で心身一如となり、健康が維持できます。

呼吸法(ブレス法)

呼吸は吸う、吐く、止めるの三種類の組み合わせからなり、胸式呼吸、腹式呼吸、丹田呼吸、順式呼吸、逆式呼吸など様々な方法があります。はじめは呼吸のバリエションについて学び、徐々に自律神経の調整、体幹の強化、細胞の活性化などを意識しておこないます。

自律神経の調整

自律神経は交感神経と副交感神経からなり、それぞれがバランスよく切り替わることで健康になります。交換神経が働くとやる気や活動的になり、副交感神経が働くとリラックス効果が得られます。交換神経は息を吸うと優位になりやすく、副交感神経は息を吐くと優位になりやすいです。また、自律神経はストレスにより簡単にバランスが崩れます。自律神経が乱れると体調不良や精神の不安定な状態となります。

体幹の強化

無意識の呼吸の場合、息を吸うときには筋肉を使い、吐くときは筋肉を緩めるだけで空気が外に出ていきます。呼吸では「横隔膜」と「外肋間筋」などを使いますが、吐く事でも筋肉を使い空気の交換をすみやかにします。横隔膜や腹横筋を意識して使う事で体幹が鍛えられ、姿勢を安定させることができます。

細胞の活性化

細胞は酸素よりエネルギーを生み出します。細胞に酸素を届けるためには血流のUPと血中の酸素量を増やす必要がありまます。血中の酸素量が十分でも細胞へ酸素を渡すためには、脳で感じる二酸化炭素濃度が関係してきます。横隔膜を動かす事で腸をマッサージし血流をUPする事や、息を止める動作を入れる事で二酸化炭素濃度の調整を行って細胞を活性化していきます。

整体法(フィジカル法)

整体法(フィジカル法)は身体の柔軟性を高める柔軟法と筋力維持を目的にした体操法からなります。身体操作は重心や軸を使って動く為、筋力をあまり使いませんが、健康であるためには筋力を維持し年をとっても動ける事が重要となります。無理なく各自にあった適度な運動で体を整えていくのが整体法になります。

柔軟法

柔軟法は脱力しながら身体の伸縮、開閉、捻じりなどからなり、筋肉や筋の柔軟性を高めます。また、関節などの可動域を広げる事も目的としています。柔軟は身体のリラックスで、心の安静を得る効果もあり、身体から心へのアプローチ法の一つでもあります。呼吸法を合わせる事によりさらに効果が上がります。簡単な体操をゆっくりと反動を付けずヨガ風に行うイメージです。また、武術の形(体術や武器術)を使って行う方法などもあります。柔軟性は怪我防止や転倒防止などの効果があります。

体操法

体操法は軽い運動により筋と筋肉に負荷をかけ身体を強化し、体の操作性や体力をつける事を目的にしています。息が弾む程度の心地よい運動となります。体操法は柔軟法とは違い反動や負荷のある簡単な動作です。年をとっても自立した生活を送るためには体力と筋力を維持して自力で動く事が重要です。

調心法(メンタル法)

メンタル法は心に重点を置きながら、身体感覚へも意識を向けて心から身体へアプローチします。心の調整はストレス軽減や感情コントロールが可能となります。また、考え方にゆとりが生まれプラス思考へと変化していきます。

内観法

自分の心の状態を知しり、身体を観察する方法で、静止姿勢やゆっくりな動作(座法、立法、行法)で様々な方法があります。内観法により感情コントロールも可能となり、客観力や洞察力が身についていきます。客観力は閃きや気づきを得る効果があります。洞察力は状況把握や他者との協調性へ繋がります。

集中法

同時に複数の事を考えて動くマルチタスクは効率が悪いと云われています。内観法と同じ方法(座法、立法、行法)で瞬間、瞬間に集中するアプローチを行います。集中力は潜在能力を引き出し、パフォーマンスを上げる効果があります。雑念を無くし、集中する事で極限集中といわれる「ゾーン」、「フロー」、「火事場の馬鹿力」の状態へ入ることもできます。

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