鎖鎌術を考える

鎖鎌は「鎌」、「鎖」、「分銅」の三つを一体化させた武器です。鎌と鎖の組み合わせで攻防スタイルが変わります。鎌は手を守る護拳があったり、鎌と槍を合わせたような形状もあります。鎖は長さや太さなど様々で、鎖を鎌側につけるのか、柄頭側に付けるなど工夫があります。一般的には鎖分銅で相手を牽制したり、動きを封じ、鎌で極める戦法となります。

大雑把ですが刀は柄まで含むと1m弱、戦国の徒歩武者などは3mぐらいの持槍、足軽の使う数槍は5mぐらいです。当流の鎖鎌は、鎌(1尺8寸)+鎖分銅(9尺)で3mぐらいです。

鎖鎌の難しさ

鎖分銅で牽制し、鎌で極めるパターンが多くなりますが、鎖分銅の攻撃は何度も出来ません。当たらなければ相手は間合いを詰めて踏み込んできます。それを想定しての鎌術となります。問題なのは、鎖が邪魔になって鎌を扱えない事や、相手が鎖を掴むなど鎖を利用して逆に動きが封じられるなどです。対処方法や工夫はあるのですが、鎖は千差万別に変化すため、焦ると制御不能になります。また、集団戦で使う場合は味方を巻き込む可能性が高く、敵に囲まれてしまうなど数人を同時に対処するのは難しくなります。

そこで、鎖分銅を飛ばすのではなく、分銅を握ったり、鎖を持って投げつけないで攻防する方法が必要となります。しかし、鎖は制御不能にはならないですが、やはり操作は難しいです。

なぜ鎌、鎖、分銅を一体にしたのか

両手にそれぞれ鎌&万力鎖、鎌&十手をもつ型が伝わっているので、それらも稽古します。分銅だけ投げつければ飛礫術になります。鎌、鎖、分銅を別々に使ったり、組み合わせて使ったりする方が個人的には使い勝手が良いです。

「鎖鎌の型が伝わっているから稽古する!」、「鎌、鎖、分銅の三つを一体化して良いとこどりな武器で習得したい!」、「制御不能にならない操作で技術力をあげる!」といった稽古への取り組みはそれぞれになります。鎖鎌は興味深い武器だと思います。

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