てんぐ堂の世界

風の道がひらくとき、
あなたは静かに「こちら側」を離れ、
もうひとつの世界へ足を踏み入れる。

そこは、現実と異界のはざまに存在する場所。
気配が揺れ、境界が溶け、
目には見えないものが息づく世界――
それが、てんぐ堂の世界です。

この世界は、大きく三つの層によって成り立っています。

① 現世(うつしよ) — 現界

人間が暮らしている、私たちの知る世界。

しかしこの現界も一様ではなく、文化や気の在り方によって、いくつかの領域に分かれています。

  • 日ノ本の世界
    世界の端にある小さな島国。
    山と水に囲まれ、古い信仰や武の気配が今も残る土地。
  • 東方の世界
    自然との調和を重んじ、「気」の流れを文明に取り入れてきた世界。
    呼吸、巡り、内なる力への理解が深い。
  • 西方の世界
    剣と魔法の文明が発展した世界。
    精霊や異能と人とが関わりながら歴史を築いてきた。

これらはすべて「現実側の世界」でありながら、
見えない領域と常に重なり合っています。

② 隠世(かくりよ) — 境界

現界と異界のはざまにある、境目の世界。

ここはどちらか一方ではなく、
両方がにじみ合い、溶け合う領域です。
人の理が薄れ、気配や存在の質が前面に出てきます。

  • 常世寄りの里
    静まりと深みが増し、時間の流れが曖昧になる場所。
    常世寄りの里の端に、境界の里(てんぐ堂)がある。
  • 仙界寄りの里
    気の巡りが澄み、修行者や霊的存在が集う場所。
  • 幻界寄りの里
    精霊や幻獣の気配が色濃く漂う場所。
    スライム、ゴブリンなどの種族がいる。

境界の里(てんぐ堂)
風と水の気配が交わる、静けさの核となる場所。
すずめ天狗が暮らし、水鏡の池が淡く光っています。
ここでは、心の濁りが静まり、
本来の気配がそっと浮かび上がります。

隠世(かくりよ)は混沌ではありますが、
それは乱れではなく、
多様な在り方が同時に存在できる豊かさでもあります。

③ 常世(とこよ) — 異界

隠世(かくりよ)のさらに奥に広がる、純粋な霊的世界。

ここは物質よりも気配が本質となる領域。
変化の少ない永遠性と、深い静寂が支配しています。

  • 常世(日ノ本の異界)
    静謐で、変わらぬ気配に満ちた世界。
    祈りや記憶、古き存在が息づいています。
  • 仙界(東方の異界)
    「気」が満ち、仙人や霊獣が暮らす世界。
    修練によって到達し得る高次の領域。
  • 幻界(西方の異界)
    精霊と幻獣が漂う幻想の世界。
    形は定まらず、想いと気配が景色をつくります。

常世は死後の世界というより、
在り方の位相が異なる世界。
深い静けさの中で、存在は本質へと還っていきます。


コメント